タブレットが壊れた?

「ねえ、ねえ タブレットが使えんのよ」

奥さんが長年使ってきたタブレットが起動しないと言ってきた。

電源が入らないようだ。
充電されてないだけじゃないか?
ACアダプタにつないでも、表示に何の変化も無い。
USBコネクタが嫌に緩そうだったので、コネクタの接触不良かといろいろ動かしてみたが変化は無い。
しばらく置いてみることにした。

時々触ってみても変化が見られなかったが、急に”incredible errorです”とか言ってきおった。
「信じられないようなエラー」って、何なんだろうね。
普通に考えたら、内部エラーで修理がきかないということかな?
それなら、買い替えしかない。
それまでタブレットで使っていたアプリをスマホで使えるようにして、支障が無いようにしておいた。

このタブレット、奥さんと孫娘を結ぶLINEの存在が、我が家に来る動機だった。

まだ奥さんがガラケーの頃に娘が、
「孫娘のLINEの練習相手になれん?」
と聞いてきた。
自分が貸してやったALCATEL IDOL4を使って、小学6年生の孫娘にスマホの使い方を練習させていたらしい。
たまたま自分が持っていた10インチのWindowsタブレットでもLINEが出来ることを知り、アプリを入れて孫娘とLINEを楽しむようになった。
そうなると女の人って、面白い。
次はタブレットを飾りたくてしょうがないみたい。
気に入ったカバーを探しに量販店に行ったが、10インチのWindowsタブレットに合うカバーなんて、そうそうあるわけじゃない。
仕方なく妥協したものを持ってレジに向かったのだが、途中で8インチのタブレットが並んでいるのを見つけた。
すると奥さん、Zenpad8 380M君を見るなり、物も言わず手に持っていたカバーをすぐ返しに向かわれた。
そこで家族になったZenpad8 380M君、これ以降、奥さんの手となり足となり(足にはならんか)働いてくれた。
それだけじゃなく、孫が来た時はゲームマシンと化して、人気が高かった。

そんなZenpad君が動かなくなったのだから、奥さんや孫にはショックだったらしい。

量販店をブラブラしていて、8インチのタブレットを見つけた。
奥さん好みのデザインで、android11、しかも格安。
つい買ってしまった。
ところがこのタブレットCHROMEで、”お気に入り”をアイコンにしようとしても、”HOME画面に追加”が無いのだ。
これだけのことで、奥さんは使用を拒否。

どうやら"Go Edition"という、格安スマホ向けの商品らしい。
"Go Edition"という奴、日本ではまず使えない代物のようで、ネットで解説する人もいない。
とは言え、大手量販店で売っているわけで、そんな問題があるとは全然謳われていない。
最近大容量のSSDを低価格で売る広告を見たが、詐欺紛い物だったようで、安いものには訳があることを改めて実感した。

たまたま、Zenpad君のACアダプタで別の機器を充電していたら、いつまで経っても充電が完了しない。
犯人は、Zenpad君の相棒のACアダプタだった。
別のACアダプタで充電すると、Zenpad8 380M君は息を吹き返してくれた。

奥さんに報告すると、
タブレットでやってた作業をスマホで出来んのん?」
出来ますよ、画面が大きい方がいいと言われていたのは、あなたでしたけどね。
すでにスマホに軸足を移されていたようだ。

全てスマホで出来るように作業完了すると、Zenpad8 380M君は孫のゲーム機と化し、"Go Edition"君は自分の元に戻って来た。
帰って来られてもなあ、この子、何も出来んのよ。
アプリも覚えきらんし。
まだ、ALCATEL IDOL4の方がよほど良い仕事をしていた。

おまけに、顔認証も、指紋認証もしてくれないので、いちいちPINコードを入力しないといけない。
昔はこれでも面倒とも思っていなかったんだけどね。

さあ、何をやってもらおうか?