昨年、奥さんの友達から、
「アサギマダラが群れているよ」
と言われた奥さんの要求で、さっそくその公園へ行ってみた。
そこには数えきれないくらいのアサギマダラが、フジバカマの花壇の上を乱舞していた。
そばに寄っても、逃げ出さないので、奥さんは至福の時を過ごされたようだ。
なので、奥さんは今年も出かける気満々だった。
「行ってみようよ」
と言うので出かけたが、時はすでに午後四時過ぎ。
残念ながら、数頭しかいなかった。
見ていると、それらも次々と林の中に入って行く。
「もっと早い時間でないとダメなのでは?」
二日後、昼過ぎに出かけてみた。
すると、小さな駐車場が満杯状態だった。
これは期待できるかもと歩いて行くと、たくさんの・・・人が。
アサギマダラは5,6頭?
しかも、虫取り網を持った小学生が数人、追いかけまわしていた。
花壇の中も踏み荒らされている。
周りには20人ちかくの老人がいるのに、注意しようともしない。
愛好会の集まりとあったが、保存会という意味ではないようだ。
早々に帰って来た。
それで今年は終わりかなと思っていたのだが、
「再リベンジ!」
と、奥さん。
昼過ぎが最適らしいのだが、午後は予定があり、10時頃に行って見た。
また同じような光景を見ないといかんのかと憂鬱だったが、子供はいなく、代わりに大きな犬が二頭いた。
アサギマダラも二頭確認した。
そばにいた人に聞くと、やはり昼過ぎに増えて来るそうで、ここ数日は20頭ほどを確認しているらしい。
「昨年、すごい乱舞を見たんですけどね」
と言うと、
「昨年は300頭いました」
「今年は少ないですね」
とのこと。
観測した頭数を見ると、すでにピークを過ぎているようだった。
さすがの奥さんもやっと諦めて、来年に期待しているようだ。