イチジク

先輩からギンナンをもらった時、ギンナンといっしょに小さな紙袋もくれたので、開けてみるとイチジクだった。

このイチジク、秋果は小さいのだが、糖度が高くて甘い。
イチジクは何となく青臭いような独特の味が残るんだけど、こちらは精製した砂糖や蜂蜜をそのまま口にしたような、さっぱりした味だ。

品種を聞くと、”ホワイトゼノア”と言うらしい。
これも奥さんのお気に入りになった。
我が家にも植えろとうるさい。

実はすでに実家に”ジャンボイチジク”がある。
夏果はデカくなると言われたのでやってみたら、確かにでかい。
ただし、スズメバチが狙ってくる時期と重なるようで、何匹も群がっている中で収穫するのは怖かった。
しかも、アリやヒヨドリまでが群がってくる。
二日か、三日に一度しか行かないので、半分以上は被害を受けてしまう。
仕方なく今は、秋果だけを栽培している。
何のことは無い、冬に全部の枝を剪定するだけだが。
その方が楽かも。

それでも、低い枝の実は半分かじられているし、何本か枝が折られる。
柵をしたりして対策をしているんだけど、何者がどこから入ってくるんだろう?

このジャンボイチジク、秋果も美味しいのだが、収穫時期が難しい。
すごく皮が弱いのだ。
赤く色ずいた写真が掲載されているが、実際には赤い縦線が入るだけだ。
まだ緑だから、明日収穫しようと置いておくと、もう表面の皮がズルズル状態になって、見栄えが悪くなり、人にはあげられなくなる。
なので、ほとんどが体裁を気にしない孫達の腹に収まってしまう。

緑の実を取ろうか、取るまいかと悩んでいたら、奥さんが、
「しばらく置いておいて、柔らかくなったときに食べれば甘くて美味しいよ」

と、人の気も知らず、おっしゃる。

完熟して収穫したものと比べると、ねっとり感と甘みが全然違うんだけどね。


泊まり込みで収穫しようか知らん。
今は二日に一度、収穫をしている。
昨年はこれが11月まで続いたので、孫は大喜びだった。
今年はどうなんだろう。